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『薬屋のひとりごと』文庫全巻ネタバレ!最新話まであらすじ込みで徹底解説!

『薬屋のひとりごと』文庫全巻ネタバレ!最新話まであらすじ込みで徹底解説!

小説6巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説6巻の注目ポイント

小説巻でのポイント

  • 西都での事件
  • 羅半の兄の初登場
  • 鳳仙(ふぉんしぇん)の死による羅漢が腑抜け状態に
  • 公害への対策

『薬屋のひとりごと』小説6巻では、壬氏と猫猫、羅半の一族に関わる事件を中心に、物語が大きく展開します。

まず、前巻での嫁探しの宴が終わった後、壬氏は猫猫への感情を深く意識し始めます。壬氏は陸遜(りくそん)とのやり取りに嫉妬し、猫猫に力づくで迫ろうとしますが、花街育ちの猫猫にやり返され、心の中で彼女への駆け引きに負けたと感じます。

このことで意気消沈していた壬氏は、馬閃へ「駆け引きの経験」について尋ねますが、馬閃は政治的な駆け引きと勘違いし、さらに混乱が広がります。

その結果、壬氏は馬閃にキスをしようとするという奇妙な展開が生じますが、そこに阿多妃(あーどぅおひ)が現れて誤解を生むというコミカルなシーンも描かれています。

西都での宴や婚礼に参加していた壬氏たちは、砂欧(しゃおう)の婿の花嫁が首を吊って自●を図ったという事件に巻き込まれます。

しかし、猫猫の推理により、実際には自●ではなく、家族全員が異国の生活を避けるために自●を偽装していたことが判明します。

この騒動により仕事が推してしまった壬氏と馬閃は西都に残り、猫猫は羅半や阿多妃・里樹妃・翠苓らと帰途につきます。

ここで壬氏と猫猫は離れちゃうんだねよ。

帰路の途中、猫猫たちは船に乗り換え、川を下る冒険的な旅を続けます。阿多妃は楽しみ、陸遜も景色を堪能しますが、羅半と里樹妃は乗り物酔いに苦しみます。

羅半は船旅が苦手で、再び船を乗り継ぐたびに酔って瀕死の状態となってしまいます。この船旅が終わると、猫猫と羅半は他の面々と別れ、羅半の実家を訪れることになります。

羅半の実家では、かつての家族内の騒動が絡んでおり、羅半の祖父が猫猫を羅漢(らかん)の娘であると気づき、彼女を軟禁しようとします。

羅半と共に軟禁された猫猫でしたが、突然、羅漢の祖父に呼び出される。用件は羅漢が知っている一族の家宝について聞き出せというもの。

当人の羅漢は鳳仙(ふぉんしぇん)を失ったことで腑抜けてしまい、猫猫たちが来ても気づく様子がありません。

そこで、上の空でぶつぶつ何かを呟く羅漢へ碁石と盤を用意すると羅漢と鳳仙(ふぉんしぇん)の過去行っていた盤面を一人で再現するようになります。

そして、碁盤の盤面が整うと、徐々に正気を取り戻します。

最終的に、羅半の祖父が暴れ出し危険な状況に陥りますが、陸遜(りくそん)が武官を連れて駆けつけ、事態は収束します。羅半と猫猫は無事救出され、蝗害対策として芋の苗を手に入れ、都へと帰還します。

この巻では、壬氏と猫猫の関係がさらに複雑になり、羅の一族の過去とその影響も描かれる中で、物語が新たな局面に向かう準備が整えられていきます。

小説7巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説7巻の注目ポイント

小説巻でのポイント

  • 猫猫の官女試験への挑戦
  • 羅漢の毒事件
  • 姚の毒事件
  • 壬氏・本気のプロポーズ

『薬屋のひとりごと』7巻では、猫猫の官女試験と壬氏の本気のプロポーズ、そして姚に降りかかる毒事件を中心に物語が展開されます。

まず、壬氏から官女になることを提案された猫猫は、初めは断ろうとするも、玉葉后(玉葉妃)や壬氏、帝からの推薦状により、断れない状況に追い込まれます。

結果的に官女試験を受け、緑青館(ろくしょうかん)のサポートもあって見事合格。

猫猫は医官見習いとしての新しい役職に就きますが、すでに後宮での経験や壬氏の後ろ盾があるため、周囲から採用を疑われ、孤立することになります。しかし、猫猫はあまり気にせず、医官見習いとしての仕事を始めます。

この時、合格した医官見習いとして姚(やお)・燕燕(えんえん)というキャラが登場。

7巻表紙の二人ね。

その後、羅漢が毒が盛られ倒れるという騒動が起こりますが、猫猫の推理により、実際には毒ではなく、羅漢の飲んでいた果実水が原因の食中毒であることが判明。

羅漢が騒動を巻き起こした一方で、猫猫は周囲にその実力を認めさせることになります。

次に、砂欧(しゃおう)の国の巫女のお披露目会に関連した毒事件が発生します。猫猫と姚が毒味役を務める中、姚が倒れてしまいます。

事件の真相を探る中で、巫女が実は去勢された男性であり、自身の秘密を守るために自害を図ったことが明らかになります。猫猫の推理と活躍によって巫女は救われ、自害を偽装して安全な場所に匿われることになります。姚も回復し、毒事件は一件落着します。

物語のクライマックスでは、壬氏がついに猫猫に本気のプロポーズをします。

ついに!

毒事件の後、壬氏は猫猫に対して「お前を妻にする」とはっきり告げます。猫猫は困惑しながらも、このプロポーズを無視することはできません。なぜなら仮に受けた場合、一番の懸念は猫猫と玉葉后(玉葉姫)で東宮の座を争う可能性があるから。

その点について壬氏は「必ず納得する状況にする」と誓い、彼女に安心するよう言います。

7巻では、壬氏と猫猫の関係が大きく進展し、壬氏が本気で猫猫を妻にする決意を示した重要な巻となっていますね。

小説8巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説8巻の注目ポイント

  • 姚(ヤオ)の回復
  • 壬氏の囲碁大会覆面参加
  • 壬氏の決意

『薬屋のひとりごと』小説8巻では、前巻の騒動が一段落し、都にも平穏が戻ってきたかのように見える中、物語はさらに進展していきます。

今回は、特に壬氏の「猫猫を妻にする」という決意がテーマとなり、彼の覚悟が大きく描かれています。

まず、毒を盛られて重い症状を抱えていた姚が回復し、職場復帰を目指す頃、猫猫の元に「囲碁の教本」が大量に届きます。それを送ったのは羅漢。

そんな大量の教本どうすればいいの……?

同僚の燕燕(えんえん)へ試しに1冊渡したら、銀1枚でも安いぐらいの良い出来の本らしいよ。

ちなみに、銀1枚で半月分の食費が賄えるらしい。

そこで猫猫は囲碁を知っている者たちに売りつけようとします。

しばらくすると、この教本は羅半の手腕により出版されることになり、都では囲碁が大流行。羅漢の囲碁教本が人気を博していました。

囲碁ブームが巻き起こり、羅漢は囲碁大会を企画します。大会の開催場所は当初宮廷内の演習場とされていましたが、壬氏の提案により以前、白娘々(パイニャンニャン)が「奇術」を披露した白鐘劇院に変更。壬氏はこの機会を使って自らの「軍事教化案」を進めるための交渉を行います。

囲碁大会当日、都中が囲碁に熱狂し、壬氏も覆面をつけて大会に参加します。彼は美貌で相手を動揺させ、勝利。羅漢への挑戦権を手に入れます。

最終的に羅漢に敗れるものの、羅漢は壬氏を認め、感想戦を行うことで彼に特別な敬意を示します。さらには、「軍事教化案」が承認される結果となり、壬氏の策が実を結びます。

物語の後半では、壬氏が自らの皇族の地位を捨て、猫猫と結ばれるための覚悟を見せる場面が描かれます。壬氏は帝と玉葉后、そして猫猫を執務室に招き、皇族を辞めたいと申し出ます。

もちろん帝はこの申し入れを怒り拒否。

彼は玉葉の家紋を焼き印として体に刻み、玉葉后の奴隷になることで、皇族の身分を放棄する決断を下します。

この驚愕の決意により、壬氏は猫猫と結ばれる道を選びますが、猫猫自身はその気まずい空気の中、強引に壬氏の進展を止め、結局何事もなく終わるという展開となります。

8巻は、壬氏の猫猫に対する深い愛と覚悟、そして彼が皇族の身分を捨てても猫猫を守り抜こうとする姿が非常に印象的な巻となっています。

各巻のネタバレはこちらから!

小説9巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説9巻の注目ポイント

  • 壬氏と猫猫の関係がさらに進展
  • 新キャラクター雀(ちゅえ)の登場
  • 玉鶯(ぎょくおう)の思惑

『薬屋のひとりごと』9巻は、壬氏と猫猫の関係が大きく進展するエピソードが描かれており、二人の距離がさらに縮まる重要な巻です。また、新しい侍女雀(ちゅえ)の登場や、西都への旅路といった新たな展開も盛り込まれています。

8巻で壬氏は、猫猫を妻にする覚悟を示し、自ら皇族の地位を捨て、玉葉后の奴隷となるための焼印を自らに刻みました。9巻ではその続きから始まり、壬氏の治療を行う中で、猫猫との密接なやり取りが描かれています。

治療の場面では、猫猫が壬氏の傷を手当てしようとするものの、壬氏はその痛みに耐えるために猫猫に抱きつき、彼女の肩に噛みつくという親密なシーンが登場します。

このシーンでは、猫猫が冷静に対処しながらも、壬氏に対して優しさを見せる一方で、壬氏の想いがより一層強く感じられます。壬氏が自らを傷つけた行為について猫猫が問いただす場面では、猫猫の気持ちが徐々に動きつつある様子がうかがえます。

新しく登場する侍女雀(ちゅえ)は、外見こそ平凡ですが、その動きや行動がユニークで、読者に強い印象を与えます。彼女は壬氏の侍女として働き、氷を砕くために大きな槌を取り出したり、独特の動きで周囲を驚かせます。

猫猫も彼女の行動に困惑することが多いのですが、雀(ちゅえ)は常に明るく、どんな時でも元気に振る舞っています。雀の明るさは、壬氏や猫猫の周囲の人間関係に新たな風を吹き込む存在として描かれています。

物語の舞台は都から西都へと移り、西都に向かう長い旅が描かれます。この旅の中で、壬氏は玉鶯(ぎょくおう)からの招待を受け、西都に赴くことになりますが、その途中で様々な困難に直面します。壬氏は猫猫を医官として同行させることにし、二人は共に旅に出ることに。

途中、亜南(アナン)という国に立ち寄った際には、ヤブ医者が失踪するというトラブルに見舞われるなど、旅路での混乱が続きますが、最終的には無事に西都へ向かうことができました。この旅の中で、猫猫と壬氏の二人が密接な時間を過ごすことで、より親密な関係が築かれていきます。

ここでは、猫猫は「壬氏は天仙(天の存在)ではなく、ただの人である」と指摘し、彼が過度な自己犠牲を払うことをやめるよう促します。壬氏はその言葉に打たれ、猫猫にビンタで気合を入れてほしいと頼むというユニークなシーンも見られます。

猫猫は渋々それに応じ、壬氏の頬にビンタをするのですが、その後「痛いの痛いの飛んで行け」というおまじないのように、壬氏の頬に軽く口づけをします。この猫猫からのキスに対し、壬氏は驚きつつも、赤面して照れるというシーンが描かれ、壬氏の感情が溢れる瞬間が印象的でした。

ちなににヤブ医者は迷子になっていただけだったよ。

西都の玉鶯は、壬氏を招待するだけでなく、自分の娘を後宮に侍女として送り込み、さらに壬氏と結婚させようと企てていました。しかし、壬氏は既に皇族の立場を捨てたため、玉鶯の娘との結婚を避けることができました。この点でも、壬氏の皇族としての地位を捨てた決断が功を奏し、意中ではない相手との政略結婚を避けることができたのです。

一方で、陸孫が玉鶯の補佐として働いていることが明らかになりますが、玉鶯との相性が悪く、仕事に苦労している様子が描かれています。陸孫は、玉鶯の娘が玉葉后によく似ていることに驚いており、この点でも玉鶯の狙いが謎めいています。

9巻では、壬氏と猫猫の関係がさらに深まり、猫猫が徐々に壬氏に心を開いていく様子が描かれています。新しい侍女雀(ちゅえ)や、西都への長い旅路、玉鶯の謎めいた思惑など、新たな展開が加わり、物語はさらに複雑に動き出しています。

壬氏の猫猫への愛情と、猫猫の揺れる心が今後どのように発展していくのかが大きな見どころとなっており、今後の展開が非常に楽しみな巻となっています。

小説10巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説10巻の注目ポイント

  • 馬閃と里樹妃の再会
  • 馬閃の告白と里樹妃の返答
  • 殺虫剤作りと蝗害との戦い

『薬屋のひとりごと』小説10巻では、西都での蝗害(こうがい)の話がメインとなりながらも、馬閃と里樹妃の再会や二人の関係の進展が描かれ、物語に大きな感情的な動きが生まれています。

物語は壬氏と猫猫の一行が西都に到着するところから始まります。西都に到着後、再会した陸孫は仕事で忙殺されており、宮中でも彼の苦労が続いている様子が描かれます。

ところ変わって馬閃は壬氏から任命された「アヒルの飼育」という任務を通じて、偶然にも里樹妃と再会します。白娘々の事件で後宮を追放され、寺院に身を寄せていた里樹妃と馬閃の再会は、彼にとって非常に運命的なものでした。

アヒルの飼育?なんで?

壬氏曰く、このアヒルの飼育は国の憂いを取り払うことらしいよ。

馬閃は里樹妃に対して一緒に西都へ来てほしいと告白するものの、里樹妃は自身の未熟さを理由に断り、成長してから再び会いましょうという希望を伝えます。この再会は馬閃にとっても里樹妃にとっても非常に感慨深いものとなり、二人の関係に希望を感じさせます。

その後、馬閃は西都で猫猫たちと合流。物語は蝗害という現実的な災害へと移ります。猫猫や陸孫たちは、蝗害の到来を予測し、農村で食糧確保や農作物の収穫を急がせますが、当初は多くの農民がその脅威を信じず、状況は深刻化します。蝗害が現実のものとなり、農村を覆う大量のバッタが現れると、猫猫たちは懸命に対策を講じ、殺虫剤を使って稲子を駆除し、村人たちを守ろうとします。

一方、馬閃は稲子を網で捕獲し、戦闘能力を発揮して村を守りますが、それでも稲子の勢いは止まりません。絶望的な状況に陥る中、天から恵みの雹(ひょう)が降り、蝗害の勢いをようやく食い止めることができました。

蝗害は一段落したものの、西都や他の地域でも同様の被害が広がり、食糧不足や飢餓の懸念が残ります。猫猫たちが準備をしていたおかげで農村の被害は最小限に抑えられましたが、蝗害の被害を受けた地域全体の復興には時間がかかることが予想されます。

本巻では、自然災害の脅威と、それに立ち向かう猫猫たちの奮闘が描かれる一方で、馬閃と里樹妃の関係が深まるという感動的な展開もあり、物語にバランスよく感情的な盛り上がりが与えられています。また、蝗害による危機的状況が描かれる中でも、キャラクターたちの成長や絆がしっかりと描かれており、次巻への期待を高める内容となっていますね。

小説11巻ネタバレ

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小説11巻の注目ポイント

  • 蝗害の後処理
  • 陸孫の玉鶯(ぎょくおう)暗殺と復讐劇
  • 壬氏と猫猫の恋人つなぎ

小説『薬屋のひとりごと』11巻では、引き続き西都編が展開され、蝗害後の復興と新たな陰謀が描かれます。

蝗害の影響が続く中、食糧不足や物資の不足に悩まされつつも、陸孫が分配や支援を進め、復興に取り組む一方で、壬氏も支援を強化し、次なる危機に備えます。

そんな中、玉鶯(ぎょくおう)が異民族に対する戦争を計画していることが発覚します。壬氏はそれに反対し、戦争のリスクを指摘しながらも、玉鶯は強硬な姿勢を崩しません。

しかし、陸孫が実は玉鶯への復讐を決意していたことが明らかになります。陸孫は、かつて「戌(い)の一族」の生き残りであり、玉鶯がその一族を滅ぼした張本人だったことから、ついに彼を暗殺します。陸孫の復讐は成功し、羅漢の援護もあって無罪となりますが、西都内での権力争いはさらに激化していきます。

一方で、壬氏と猫猫の関係も少しずつ進展し、壬氏は陸孫との求婚話に対して不安を感じながらも、猫猫との触れ合いを通じて少しずつ安心を得ます。壬氏が猫猫の手を握るシーン(恋人つなぎ)が象徴的で、二人の絆が深まっていることが描かれています。

玉鶯の死によって西都の情勢はさらに混迷し、壬氏や陸孫、そして猫猫もまた、この波乱に巻き込まれていくことが予感されます。次巻では、西都編の結末と、壬氏と猫猫の関係のさらなる進展が期待されます。

小説12巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説12巻の注目ポイント

  • 猫猫の逃走劇と雀(ちゅえ)の正体
  • 教を巡る遺産相続問題と後継者争い
  • 猫猫の知識を駆使した毒の策略

小説12巻では、玉鶯の死後、西都にさらなる混乱が訪れます。

忙しい役人たちが体を壊し、壬氏も過労に悩んでいました。壬氏は西都別館から本邸へ移るよう提案され、猫猫も同行させようとしますが、猫猫は気乗りしません。しかし、温室を自由に使える条件を提示され、移転に同意します。

本館では玉鶯の孫・玉隼(ぎょくじゅん)が問題児として描かれ、特に同じ孫の中で異国の血を引く小紅(シャオホン)をいじめますが、雀(ちゅえ)が介入し玉順を制します。

物語の核心は、壬氏の兄である鴟梟(シキョウ)の命が狙われているという話に移ります。鴟梟は玉鶯の遺産相続を拒否しており、自由に生きる彼を狙う陰謀が進行していることが明らかに。鴟梟は毒の吹き矢で負傷しますが、猫猫が応急処置を施します。しかし、鴟梟と猫猫は雀(ちゅえ)に連れ去られ、隠し場所に移動させられます。雀(ちゅえ)は謎に包まれた人物で、猫猫も彼女の正体を疑います。

一方、壬氏は陸孫の助言で理人(リビト)国の人間と接触します。(リビト国は西都にある戌西州にある国で北亜連に属する国の一つ)その第4王子が失踪しています。この王子が鴟梟と関わっている可能性が示唆され、壬氏は状況を把握しようとしますが、猫猫が鴟梟と共に失踪したと聞かされ、混乱に陥ります。物語は、雀(ちゅえ)と鴟梟の真意、そしてリビト国の陰謀が絡み合う複雑な展開へと進んでいきます。

玉鶯の死後、西都を揺るがす遺産相続問題と、鴟梟を巻き込んだ大きな波乱が続きます。鴟梟が命を狙われて負傷した後、猫猫(まおまお)は治療を半ば強引に任され、連れ去られる形で危険な逃走劇に巻き込まれます。雀(ちゅえ)の不審な行動や、追っ手からの逃避行が続く中、猫猫は鴟梟や子供たちの面倒を見ながら耐える日々を送ります。

旅の中で、猫猫は自分の身を守りながらも、少しずつ鴟梟との距離を縮め、同時に雀(ちゅえ)の動向にも注目し続けます。物語が進むにつれ、盗賊との関わりや追手の正体が明らかになり、猫猫は雀(ちゅえ)が表士として彼女を守っていたこと、そして彼女自身が裏の事情を担っていたことに気づいていきます。

クライマックスでは、追い詰められた猫猫たちが盗賊に捕まりそうになる中、猫猫の知識を駆使して、毒入りの料理で盗賊たちを倒す作戦を実行します。絶体絶命の状況から、最終的には鴟梟の助けもあり、猫猫たちは西都へと戻ることができました。そこで明らかになるのは、雀(ちゅえ)がただの侍女係ではなく、玉鶯の一族や壬氏(ジンシ)に深く関わる謎の人物であるという事実です。彼女の正体や壮絶な過去が明かされ、猫猫は雀(ちゅえ)と深い絆を感じるようになります。

また、この巻では、壬氏と猫猫の関係も大きく進展します。壬氏は猫猫を心から想っていることを再度示し、猫猫も徐々に壬氏への感情を自覚し始めます。特に、雀(ちゅえ)の言葉が猫猫に大きな影響を与え、壬氏との距離感が縮まっていく様子が描かれています。クライマックスでは、猫猫が壬氏に対して初めて自発的にキスをする場面があり、二人の関係がさらに深まる兆しを見せます。

物語全体としては、雀(ちゅえ)の正体が明らかになり、猫猫と壬氏の関係が進展する一方で、西都の問題が一旦収束を迎えます。次の展開に向けて、猫猫の気持ちが前進したことが大きな見どころとなった巻です。

小説13巻ネタバレ

©︎日向夏/主婦の友社

小説13巻の注目ポイント

  • 壬氏と玉王妃との対話
  • ラハン家の恋愛模様
  • 明々の驚きの見受け
  • アーブの告白
  • 猫猫と壬氏がついに…

『薬屋のひとりごと』13巻では、西都から都に戻った猫猫と壬氏の関係が大きく進展し、物語の中で重要な転機を迎えます。壬氏一行は西都から1年ぶりに都に戻り、港には多くの人々が出迎えますが、船酔いしていたラカンはひっそりとした帰還となります。都に戻ると、ラハンやサンファンといった馴染みのキャラクターが再登場し、ラハン家でもサンファンとヤオがラハンを巡って火花を散らす恋の駆け引きが描かれます。壬氏は、西都での出来事を玉王妃や三門に報告し、自分が玉王妃の敵にはならないことを強調し、皇族として誰も隣に立てない地位にはならないと宣言します。これは、壬氏が猫猫との未来を見据え、皇族の地位を捨てる覚悟を固めたことを示しています。

一方、猫猫は壬氏との関係に対して覚悟を決め、彼の寝室を訪れます。猫猫は妊娠を避けるための準備や避妊具を用意し、非常に現実的な態度で壬氏に向き合いますが、壬氏は猫猫に負担をかけたくないという思いから、その夜の進展をストップさせます。壬氏は、すべてが整った時に猫猫を迎えたいと考え、猫猫に食事と休養を取らせ、帰すことを選びます。猫猫もここまでの覚悟を持って壬氏に向き合っていたため、その決断に戸惑いつつも受け入れます。

また、ラハン家ではサンファンとヤオがラハンを巡って激しくぶつかり合い、ヤオはできる限りラハンの屋敷に滞在しようと粘りますが、サンファンが自ら探してきた立地の良い住まいに移るよう促します。二人の間で激しい火花が散り、ラハンを巡る恋のバトルが繰り広げられます。そして、リクショウ館を訪れた猫猫は、三姫の一人である明々がすでに見受けされていたことに驚きます。明々は棋聖の弟子として見受けされており、その驚きの事実に猫猫もショックを受けますが、明々の新たな旅立ちを受け入れます。

さらに、アーブは壬氏が自分の息子であることをついに猫猫に告げ、壬氏と猫猫の関係について助言を与えます。壬氏と猫猫が向き合うために、猫猫は壬氏からの愛を受け入れる覚悟を固めますが、壬氏は猫猫に負担をかけたくないという強い思いから、その愛をすぐに成就させようとはしません。猫猫が壬氏に対して覚悟を決めたにも関わらず、壬氏は猫猫を守りたいという思いから一歩引く姿勢を見せますが、それでも二人の関係は深まり、より強い絆が生まれています。

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