『合コンに行ったら女がいなかった話』完結ネタバレ？アニメはひどい？


大学生の常磐、萩、浅葱の三人は、同じゼミの蘇芳さんに誘われて、初めての合コンに挑むことになった。当日、待ち合わせの居酒屋で待っていたのは、驚くほどキラキラとしたイケメンたち。しかし、その実態は、全員が男装BARで働く女性たちだった。彼女たちのイケメンぶりは、本物の男性をも魅了するほどで、これからの大学生活は彼女たちに翻弄される日々が待っている。

蘇芳は学内で「SSRのプリンス」と称される王子様キャラで、特に常磐を弄びながらも、彼の心を激しく揺さぶる存在となる。常磐は蘇芳が男であろうと女であろうと、彼女へのドキドキが止まらない。

萩は、自分が男にも惹かれるのではないかと悩み始めるが、その心を揺さぶるのは、俺様キャラを演じる琥珀だけだと気づく。実は真面目な性格の琥珀は、時折藤にダメ出しを受けるが、その姿にも萩は惹かれてしまう。

一方、浅葱は天然な性格ゆえに、R指定の同人誌を描く藤のワンコアシスタントとなり、藤のマイペースな日常に巻き込まれていく。こうして、三人の大学生は、予想もつかない展開の中で、自分たちの新たな一面に気づいていくことになるのだった。

思いに鈍感だったり、初めての感情に戸惑ったり、あるいは特に何も考えていないように見えたり…。そんな彼らの恋模様は、動物園やコミケでさらに加速していくのか、それとも―？

琥珀にときめく萩、そして浅葱と藤の関係も、次第に深まっていく。浅葱は何でも受け入れる優しい性格で、藤を友達としてしっかりと扱い、その絆を強めていった。藤が女性の格好をしても、浅葱の態度は変わらず、家で一緒に飲んでも何も起きない。その姿は、ある意味で理想的とも言える。

浅葱は本当にいい子だ。最初はただの天然かと思っていたが、その優しさに誰もが気づくようになる。藤もまた、男装をしていなくてもクールで、どこかイケメンらしい魅力を持っていた。この二人の関係は、BL的な雰囲気が最も強いが、意外と男女っぽい関係にはなかなかならないようだ。それでも、彼らの距離は確実に縮まっていくのだった。

三組三様の距離感に、ドキドキしたり、キュンキュンしたり、時にはモヤモヤしたり…。キャンパスやキャンプ場を舞台に巻き起こるハプニングから目が離せない展開が続く。

今回の物語は、萩と琥珀の関係を中心に展開された。二人のバタバタとした日常に乗じて、買い物デートやお揃いの服を仕掛ける蘇芳はまさに策士。キャンプ場での「月がキレイですね」のシーンも印象的だったが、それが常盤に伝わっているかは微妙なところ。しかし、伏線を張ることの重要性は明白だ。藤と浅葱のペアは、距離感がバクっているものの、浅葱のほのぼのとした雰囲気がそのギャップを和らげている。おまけイラストの草滑りも萌えポイントで、前後逆バージョンが見たくなるほどだ。

今巻は、特に琥珀と萩のペアに焦点が当たり、キュンとするシーンが盛りだくさんだった。恋愛を公言しているのは萩だけだが、琥珀の真面目で鈍感な一面と、萩の素直で考えすぎる性格が絶妙に絡み合い、見守りたくなる二人の関係が描かれている。キャンプでの背中の大きさの違いにハッとさせられたシーンも印象的だ。

これからも二人は、勘違いや誤解を重ねながらも、少しずつ距離を縮めていくのだろう。そして、藤と浅葱のペアも、静かに距離を縮め、鈍感な常盤をドキドキさせる蘇芳の攻めも見逃せない。次巻の展開が待ち遠しい。

夏祭りの浴衣姿にドキドキしたり、可愛い姿にドギマギしたり…。夏の訪れとともに、彼らの恋が急速に動き出す予感が！。

今巻は、藤と浅葱の物語から始まり、その二人の関係がさらに深まる様子が描かれた。藤の嫉妬心と、浅葱が藤を優先し大事に思う言動が、読者の心をキュンとさせたり、ほっこりさせたりしてくれる。浅葱の可愛さは相変わらずで、読むたびにわしゃわしゃしたくなる魅力が溢れている。

お祭りの射的や、蘇芳と常盤の看病イベントも心温まるシーンが満載だった。特に、常盤が蘇芳を姫抱っこする場面は、キュンとさせられ、蘇芳の熱が上がるのも無理はない。

琥珀と萩のペアは、一歩進んでは二歩下がり、また新たな勘違いや悩みを抱えつつも、少しずつ距離を縮めていく。お祭りでの琥珀の女性姿が明かされたとき、その可愛さとかっこよさが見事に融合し、萩の心をさらに揺さぶる。

そして、常盤と蘇芳の関係も着実に進展している。蘇芳のキラキラした王子様キャラに圧倒されつつも、常盤が少しずつその距離を縮めていき、逆に常盤が蘇芳をドキドキさせる場面も増えてきた。

この巻では、全てのペアが尊い瞬間を重ね、仲を深めていく様子が描かれ、読者にとっても幸せなひとときを提供してくれた。彼らの尊い関係の進展が、これからも楽しみで仕方がない。